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2011/07/25(Mon)

ビヨンド・サイレンス

           ビヨンド・サイレンス1

『ビヨンド・サイレンス』 (原題:Jenseits der Stille、1996年)
Caroline Link (カロリーネ・リンク)脚本・監督
Sylvie Tastud (シルヴィー・テステュー)ララ
Tatjana Trieb (タティヤナ・トリープ)子供時代のララ

 聾唖者の両親を持つララは、美しい自然に囲まれた環境でのんびり暮らす少女。手話を使って両親の通訳をしています。そんなララの憧れは、クラリネット奏者の叔母クラリッサ。自信にあふれた美しい女性でした。クラリッサがプレゼントしてくれたクラリネットにララも夢中になります。ところが娘が奏でる音楽を聴くことができない父親は、演奏に夢中になるララに一抹の寂しさを覚えるのでした。明るく前向きな母が、そんなララの理解者でした。成長したララは音楽の道に進もうと決心し、父の猛反対を押し切ってベルリンのクラリッサの元へ行きます。音大受験に備え、クラリネット漬けの夏休みを過ごすためでした。そこで聾唖学校の教師トムと知り合います。トムとの出会いに胸をときめかせるララに、訃報が飛び込んできたのでした…

********************************

カロリーネ・リンク監督が手がけた最初の長編映画で、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた作品です。リンク監督は人物描写がとても上手だと毎回思います。刻々と変化する心情や、成長していく過程などが丁寧に描かれています。決して押しつけの感動ではなく、自然と感情移入できてしまうのです。そんな作品作りに長けている監督です。子供の頃のララを演じた少女の演技が圧巻。子役にありがちな、こまっしゃくれたところがなく、とても好感が持てるのです。お茶目で魅力的な母を演じた女優はフランス人女優。屈折いていてちょっと気難しいけれど、人一倍家族を愛する父親を演じた俳優はアメリカ人。どちらも聴覚障害をお持ちです。インタビューによると、フランスやアメリカの手話はドイツの手話と異なるとのこと。撮影のためにドイツの手話を学び直したとの話でした。美しい田園風景、しんしんと雪が降り積もるクリスマスの夜、垢抜けて都会的な叔母の暮らしぶり。どれをとっても絵になるのです。そんな中で成長していくララの姿は頼もしくもあり、切なくもあり。名作です!!!

<おまけ>
本編中に流れるクラリネットの響きがとても印象的。音楽を手がけたのは、ニキ・ライザーという作曲家。リンク監督の作品のほかにもドイツの映画音楽を多く手がけている音楽家です。

   ビヨンドサイレンス2
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