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2011/07/25(Mon)

みえない雲

       みえない雲1

『みえない雲』 (原題:Die Wolke、2006年)
Gudrun Pansewang (グードゥルン・パウゼヴァング)原作
Gregor Schnitzler (グレゴアー・シュニッツラー)監督
Marco Kreuzpaintner (マルコ・クロイツパイントナー)脚本
Paula Kalenberg (パウラ・カレンベルク) ハンナ
Franz Dinda (フランツ・ディンダ) エルマー
映画情報サイト(ドイツ語)

 ハンナは、どこにでもいるごく普通の高校生。幼い弟ウリーと母親の3人で幸せな生活を送っていました。あるとき、前から気になっていた男子生徒エルマーに誘い出されました。突然のキスにとまどっているうちに校内のサイレンが鳴ります。近くの原子力発電所で事故が発生し、放射線が漏れ出したことを知らせる警報でした。慌てて家に帰る生徒たち。ハンナが自宅に戻ると、弟も家に帰っていました。出張中の母から電話が入りますが、通話は途中で切れてしまいます。母の身を案じつつ、エルマーが迎えに来てくれるのを待つハンナでした。

 しかしラジオの報道を聴いたハンナは、自転車で避難することに決めます。町は逃げだそうとする人であふれていました。ところが避難中、弟のウリーが交通事故に遭います。呆然とするハンナ。すぐそばまで、放射線を含んだ雲が迫っていました。雨に打たれたハンナは病院に担ぎ込まれたものの、被曝による重い後遺症に苦しむのでした。体の不調だけでなく、差別という見えない後遺症にも。

************************

 この映画が公開されたときは、まさか似た事故が日本でも起きるとは思ってもいませんでした。監督がインタビューで言っていました。「日本にはこれだけたくさんの原発があるのに、なぜ無関心でいられるんだろう?」 その言葉が、今になって重くのしかかります…。ハンナを演じたパウラ・カレンベルクさんは、チェルノブイリ事故が起きた86年生まれ。来日時のインタビューで片方の肺がなく、心臓に穴が開いていたという衝撃の告白を行います。事故と関連があるかどうかは不明ですが。(役作りで頭髪をすべて剃った彼女でしたが、来日時は髪も伸びていました。舞台挨拶を見たのですが、とってもかわいらしい女性でした。)最初こそ牧歌的な雰囲気の中、ほのぼのとしたムードで物語は進行していくのですが、中盤~後半は重苦しいです。ただ、そんな中でも主人公がけなげかつ前向きでいるのが救いです。

 本作は同名の小説を映画化したものです。86年に起きたチェルノブイリ事故で深刻な被害を受けたドイツは、原発に対する意識が高い国です。この映画が公開された頃、原発事故を「他人事」と思っていた自分が恥ずかしいです…。

         みえない雲2

         小学館文庫「みえない雲」
         グードルン・パウゼヴァング 原作
         高田ゆみ子 訳
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  • No title

    早速始まりましたね! 新ブログ開設、おめでとうございます! レイアウトも素敵で、読みやすいです。早速ブックマークしました。これからの記事も楽しみにしています!

  • ありがとうございます!

    ★tanさん コメントありがとうございます。早速来てくださり、感謝いたします。エキサイトブログとは勝手が違うので、まだ少し戸惑っています。あまり頻繁には更新できないかもしれないのですが、ゆっくりゆっくり書いていこうと思います~。

  • おめでとうございます!

    新ブログ開設おめでとうございます!ありちゅんさんにしかできないドイツ企画だと思います。
    でもお忙しいのですしくれぐれも無理なさらずに、息長く続けてくださいね。

  • ありがとうございます!

    ★Kunkaさん コメントありがとうございます。いつもいろいろご親切にしていただき、感謝しております。たぶん亀のようなゆっくり更新だと思いますが、気長に頑張ろうと思います。ホントにありがとうございます。

  • これを鑑賞したときは。

    自分もこれを鑑賞してときは、こんな事が日本で起こるとは思いませんでした。

    弟の交通事故が何故か物凄く印象に残ってます。

    彼女のママ役が、カリーナ・ヴィーゼ(ゼミルの妻アンドレア)。
    ちょい役でしたね。(^^ゞ

    今鑑賞したら、また違う印象が残るかもしれません・・・。(-_-;)

  • 同感

    ★takboutさん この作品を見たときは、まさか日本で原発事故が起きるなんて思ってもいなかったですよね・・・。家にDVDがあるのですが、どうしても見る気がしない(とゆーか、心が重くなるのが分かるので、見られない)です。。。
    ところでカリーナ・ヴィーゼですよねー。ワタシも「おお!」と思いました。

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