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2012/03/09(Fri)

愛より強く

   untitled.jpg

『愛より強く(2004年)』 原題:Gegen die Wand
Fatih Akin (ファティ・アキン)監督、脚本
Birol Uenel(ビロル・ユーネル)ジャイト
Sibel Kekilli(シベル・ケキリ)シベル
Catrin Striebeck(カトリン・シュトリーベック)マレン
第54回ベルリン映画祭金熊賞受賞作

 トルコ系ドイツ人のジャイトは、最愛の妻を亡くしたことから自暴自棄になり、すさんだ生活を送ったあげく、壁に激突して(=Gegen die Wand)自殺を図ります。入院した病院で知り合ったのは、同じくトルコ系ドイツ人の女性シベルでした。自殺未遂を繰り返し、病院に入院していたのです。厳格で保守的なイスラム教徒の家に育ったシベルが欲しいものはただ一つ。それは自由でした。好きに恋愛を楽しみ、奔放に生きたかったのです。そんなシベルはジャイトに偽装結婚を持ちかけます。両親の家を出るには結婚するしかないと考えたのでした。同居するだけで、それ以上の迷惑はかけないとの条件で。渋々承知したジャイトは、シベルと結婚式を挙げ、同居生活をスタートさせるのでした。念願の自由を手に入れ、生活を満喫するシベル。そんな奔放なシベルにジャイトは惹かれていきます。そしてシベルに言いよる男を殺害し、収監されてしまいます。
 殺人事件が新聞で報道され、シベルは帰る場所を失います。彼女もまた、ジャイトを愛していることに気付くものの、時すでに遅し。彼女は傷心のまま、イスタンブールへ向かい、ドラッグと酒に溺れてしまいます。
 シベルの「待ってる」との言葉を信じたジャイトは、出所後すぐに彼女の元へ駆けつけます。しかしシベルは穏やかな暮らしをしていたのでした…。

***************************************

 本作がメジャーデビューとなるシベリ・キケリはまさにはまり役。あどけなさと妖艶さ、したたかさ、一途さなど、さまざまな面を見せてくれます。それまで無名だったとは思えないほど、スクリーンの中で存在感を放っています。本作でドイツ映画賞の主演女優賞の栄冠にも輝きました。また、酒とドラッグに溺れて荒んだ日々を過ごす男を演じさせたら、ビロル・ユーネルの右に出る人はいないんとちゃうかーと思うほど、これまたぴったり。死んだ妻が忘れられずに自暴自棄になる繊細さや、シベルに惹かれて殺人まで犯してしまう不器用さ、出所したあともシベルを追わずにはいられない一途さが見ていてとても切なく、悲しい。目で演技ができる人だな~と改めて感じました(ワタシ、実は隠れファンです)。一貫してドイツにおける移民を撮り続けてきたアキン監督の出世作。今回、この映画をブログに書こうと思い、久しぶりにDVDを見たのですが、この作品が持つエネルギーに改めて驚かされました。見終わったらすっかり疲れてしまって。アキン監督自身、相当なエネルギーをこの作品に込めたのではないかと思います。劇中で流れるトルコの音楽がとても効果的。エキゾチックで、どこか物悲しいのです。

 余談ですが、シベルの保守的な父親を演じたのは、「ソウル・キッチン」で味のある演技を披露していた「よっしゃ」な船長だったんですね…。初めて気づきました。キャラが違いすぎ。

   
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