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2011/07/24(Sun)

メトロポリス

メトロポリス1

『メトロポリス』 (原題:Metropolis 1926年制作、1927年公開)
Fritz Lang (フリッツ・ラング)監督
Thea von Harbou (テア・フォン・ハルボウ)脚本
Brigitte Helm (ブリギッテ・ヘルム) マリア/アンドロイド役
Gustav Fröhlich (グスタフ・フレーリッヒ) フレーダー役

 時は2026年。舞台は高度に発展した未来都市「メトロポリス」。楽園のように華やかで何不自由ない生活を享受する支配者階級の陰で、労働者たちは地下に追いやられ、苦しい生活を強いられていた。大資本家の息子、フレーダーは貧しい子供たちの面倒をみるマリアという美しい女性と出会う。彼女を追って地下都市へ足を踏み入れたフレーダーは貧富の差に驚き、何とか労働者たちを救おうとする。一方、ロートヴァングという名の科学者がマリアに似せた美しいアンドロイドの制作に成功する。アンドロイドは地下都市へ潜入し、労働者をあおるのだった。権利に目覚めた労働者たちは立ち上がる。一方、機械で制御された都市の中枢部が暴走し始め、制御不能に陥る。メトロポリスが水没する危機が迫っていた…。

**********************

 20年代に制作されたとは思えないほど斬新な作品です。SF映画の原点にして頂点であるとも言われ、その完成度の高さには驚かされます。当時の世相を反映してか、「資本家と労働者の対立」が1つのテーマとなっております。映像からも分かるとおり、未来都市の描写は見事!の一言。高層ビルの合間を走る「ゆりかもめ」のような交通手段も見えます。また、アンドロイドを完成させるシーンも斬新。今でも通用しそうです。出来上がったアンドロイドの美しいこと…!莫大な予算をかけて制作されただけのことはあります。CGのない時代に、よくここまでのものを作ることができたと、感心せずにはいられません。なお、途中で歓楽街「ヨシワラ」が出てきます。この頃から有名だったんですね、ヨシワラ。スケスケのセクシードレスで怪しく踊るマリアの映像も挿入され、男性の視聴者にサービス。こんな映像も当時としては斬新だったのではないかと思われます。

メトロポリス2


 労働者が立ち上がるというストーリーがアメリカでは敬遠され、アメリカ版は大幅に削除・編集されたそうです。なにしろ、作品のキャッチフレーズが「頭脳と手の仲介者は心でなくてはならない」ですから社会主義的なにおいがぷんぷん。その後、第二次大戦が始まったこともあり、現存するプリントは多くの部分が欠けています。欠損部分は完全には復元されていないため、話が飛んでしまったように思われる所もあります。しかし朗報も。2008年にはブエノスアイレスで新たに16mmフィルムが見つかり、ほぼ完全な形であることが判明。2010年まで復元作業が行われたとのこと。さらに長くなった新しい2010年バージョンが2011年にドイツで公開されたんだそうです。Metropolis 2010

 監督のフリッツ・ラングはユダヤ系ということで、ナチによる迫害を怖れてアメリカへ移住しました。その後もハリウッドで映画を撮っています。(ただし、ナチのプロパガンダ映画を作るようゲッベルス宣伝相に迫られたその日にパリ経由で逃亡したとう美談は作り話だったということが、最近の研究で分かった模様。「ナチ娯楽映画の世界(瀬川裕司著)」によると、『ヒトラー政権に対して彼の側から積極的に売り込みをしてまで作家生活の延命を図っていたという事実が確認されている(以上、引用終わり)』んだそうです。でも、時代が時代ですから仕方ないですよね。)

参考サイト 映画保存協会「増幅する『メトロポリス』に関するノート」 Filmportal(ドイツ語)

       メトロポリス3
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