• プロフィール

    ありちゅん

    Author:ありちゅん
    字幕ほにゃく犬「ありちゅん」が、字幕ほにゃくハリ「ぐ~ちゃん」とともに書くドイツ映画日記

  • 最新トラックバック

  • 検索フォーム

  • QRコード

    QR

--/--/--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ホーム | Category : スポンサー広告 | Comment | Trackback
2011/10/18(Tue)

ソウル・キッチン

91Pb8-IoWML__AA1500_.jpg

『ソウル・キッチン』(原題:Soul Kitchen)2009年
Fatih Akin (ファティ・アキン)監督、脚本
Adam Bousdoukos (アダム・ボウスドゥコス)脚本、ジノス・カザンザキス役
Birol Ünel (ビロル・ユーネル) シェイン
Moritz Bleibtreu (モーリッツ・ブライプトロイ)イリアス・カザンザキス
Anna Bederke (アンナ・ベデルケ) ルチア
Pheline Roggan (フェリーヌ・ロッガン)ナディーン
Wotan Wilke Moehring (ヴォタン・ヴィルケ・メーリング)トーマス・ノイマン
Udo Kier (ウド・キア)投資家

 ジノスはギリシア系移民。ハンブルクで「ソウル・キッチン」という場末ちっくな食堂を経営しています。出す料理は冷凍食品ばかり。しかし安いため、そこそこ客は入っています。ところがある日、壊れた食洗機を運び出そうとしてギックリ腰に。ここから少しずつ歯車がズレ始めます。上海の特派員となった恋人のナディーンは中国へ赴任。一方、兄イリアスが刑務所から仮出所で出てきます。働き口があれば定期的にシャバへ出られるということで、無理に弟の店に押しかけてきたのでした。ところがジノスは災難続き。腰痛のためにまともに厨房に立てないだけでなく、滞納していた税金の取り立てでステレオのセットを差し押さえられてしまいます。同級生の不動産業者トーマス・ノイマンは「ソウル・キッチン」の土地に目をつけ、密かに営業妨害を画策。店を乗っ取ろうとします。

 そんな時、変人で流れ者の天才シェフ、シェインと出会います。「愛とセックスと魂と伝統は売っちゃいけねえ」がモットー。そんなシェインをスカウトしたところ、魂のこもったその料理にお客が殺到。傾きかけていた「ソウル・キッチン」は大繁盛します。ところが喜んだのもつかの間、遠距離恋愛中の恋人ナディーンの態度がよそよそしくなります。どうやら現地で恋人ができた模様。いてもたってもいられないジノスは、店を兄に任せて上海へ行く決心を固めます。一方、店を狙うノイマンが、イリアスを誘惑に誘うのでした。そして「ソウル・キッチン」は乗っ取られてしまいます…。

******************************

一貫して「移民」や「異文化」をテーマに映画を撮り続けてきたトルコ系ドイツ人監督ファティ・アキンのコメディです。これでもか、これでもかとトラブルがジノスを襲うのですが、なぜかめげないジノス。ひたすら正直に生きています。ところが兄のイリアスはトラブルメーカー。盗みで捕まり、服役中なのでした。昼間のみ仮出所が許されたものの、なかなか真面目に生きることができません。とにかくアホなんですな、この兄貴。だけどなぜかいとおしく思えるバカさ加減。演じるのは、今やドイツを代表する俳優の1人となったモーリッツ・ブライプトロイ。この人、こういういい加減な兄ちゃんの役がホントに上手。うさん臭さ全開なのです。だけど憎めない。ゴールドのチェーンをちゃらちゃら振り回す仕草が笑えます。

 風来坊のシェフを演じるビロル・ユーネルがとっても素敵。酒浸りなのですが、いったんナイフを手に握ると人が変わったよう。役作りのため、実際にシェフについて包丁さばいなどを習ったんだそうです。もっと出演させてほしかったなーと個人的には思ったのですが、監督がおっしゃるには、「どこからともなく現れ、いつの間にか消えていく」のが理想だったんだとか。流れ者であり、旅人ですもんね。終着駅はまだまだ先。自分探しの旅が続くのです。ビロル・ユーネルは、アキン監督の出世作「愛より強く」で一気に有名になったトルコ系の俳優さん。個人的にとっても好きです♪ 

 ナディーン役のフェリーヌ・ロッガンさんはモデルだけあってスタイル抜群です。その他、仁丹…ぢゃなかった、タブレット好きな謎の投資家とか、年中お船を磨いている「よっしゃ!」な船長とか、ボヨヨンな税務署の女性係官とか、骨折りケマルとか、とにかくキャラの濃ゆ~い人たちが脇を固めています。濃いです、ホントに。みんなおバカだけどヒュ~マン。あの溜まり場に集まる連中に、根っからの悪人なんていやしない。音楽好きでDJの経験もあるアキン監督らしく、音楽がとてもソウルでナイスです。人種偏見とか、異文化による衝突とか、そういったことでいがみ合うのがおかしく思えてくる、そんな素敵な映画です。とってもオススメ♪



スポンサーサイト
ホーム | Category : 現代のドイツコメント:アイコン Comment4Trackback0

トラックバック: ▼


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント: ▼


  • 入ってみたい店

    今晩は。先日は突然変なコメントを書いて大変失礼いたしました。私のPCは調子が悪くて、なぜかここに入ると英数字しか打てなかったのです。「字幕ほにゃく犬」時々、お邪魔して楽しませていただいて居ります。きょうは、iPad2を買っちゃってルンルン気分、且つ起動が速くストレスなく入力ができて最高! なんて、自慢してる。恥ずかしい!(ほにゃく犬だと「ずびばせん」と書くところでしょうか?)
    さて、この作品楽しいですよね。ハチャメチャなところが最高!
    でも、本当に書きたいところは、先日、この舞台そっくりのお店を恵比寿で見つけたので報告したかったのです。そのときは時間がなくてお店に入ることは出来ませんでした。でも、外観がそっくりで窓から覗いた開店前の薄暗い店内もソウルキッチンを連想させられました。近いうちにお店に入ってみようと思っています。
    お店に行って来たら報告させていただきます。

  • コメントありがとうございます!

    ☆絵描き屋Yoshimiさん こんにちは~ コメントありがとうございます。お礼が遅くなってしまってすみません。iPad2をお買いになったんですね!いいな~ 使い勝手はいかがですか?電車などで、隣の席に座った人がiPadを楽しそうに使っているのを見ると、すっごく羨ましくなります。iPhonすら持っていないので… ところで「ソウル・キッチン」ご覧になったんですね。恵比寿に似たお店がある・・・?どこでしょう?トライなさったらまた教えてくださいねー。この映画に出てくるシェフが個人的に好きでして… あのハチャメチャぶりが好きです。天才って感じで。

  • お店に行って来ました

    いつかという日は永遠に来ないと思い、昨晩、例のお店に行って来ました。写真を撮ったのですが、このコメントに載せられないので私ののブログ「絵描き屋の鉛筆画」に載せました。よろしかったら覗いてみてください。ウンンドウズと違っていて、 iPad2のキーボード操作がまだ思うようにできません。なぜか、メールアドレスやWebアドレスが入力できません。では、お騒がせいたしました。

  • 遅くなってすみません

    ☆絵描き屋Yoshimiさん こんばんは~ お礼が遅くなり、本当にすみません。ここのところ本業が忙しく、なかなかこのブログまで来られませんでした。先ほど、Yoshimiさんのブログにお邪魔してきましたー。ホントにそっくりですね。ワクワクする感じです。恵比寿ってお洒落ですよね。ガーデンプレイスも好きです。素敵なお店がたくさん。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。