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2011/08/27(Sat)

哀愁のトロイメライ ~クララ・シューマン物語~

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『哀愁のトロイメライ ~クララ・シューマン物語~ (原題:Frühlingssinfonie)、1983年
Peter Schamoni (ペーター・シャモニ) 監督
Nastassja Kinski (ナスターシャ・キンスキー) クララ・ヴィーク
Rolf Hoppe (ロルフ・ホッペ) 父ヴィーク
Herbert Grönemeyer (ヘルベルト・グレーネマイヤー) ロベルト・シューマン

 娘クララ・ヴィークの才能を見抜いたピアノ教師の父は、幼い頃から英才教育を施します。クララも父の期待に応え、数々の演奏旅行で成功を収めてきました。そんなピアノ教師ヴィークの下には、多くの生徒が集まります。若きロベルト・シューマンもその一人でした。彼は20歳、そしてクララは11歳の少女でした。ヴィーク氏の生徒となったロベルトは熱心に練習に打ち込みますが、練習しすぎがたたって指を故障してしまいます。ピアニストとしての道を絶たれたロベルトは、作曲家の道へ進もうと決めます。そしていつしか2人は愛し合うようになります。

 しかしロベルトは、まだ作曲家として世に認められてはいません。そんなロベルトと愛娘が親しくするのが許せない父親は、2人を引き離そうと画策。クララをドレスデンへ行かせます。後を追うロベルト。しかし、2人が一緒になることを父ヴィークは許そうとしません。とうとう2人は結婚の許可を得るために、裁判を起こすのでした…。

**************************

 本作は冷戦のさなかに製作された、初めての東西ドイツによる合作です。史実に合わせ、ロケは当時の東ドイツにあったライプチヒとドレスデンで行われました。また、父ヴィークを演じたのは東ドイツの俳優です。ロベルト・シューマン役は「U・ボート」で成功を収めた俳優ヘルベルト・グレーネマイヤー。しかし彼はこの作品以降は大きな作品には出演せず、音楽の道に進んで現在に至ります。成人してからのクララを演じたのはナスターシャ・キンスキー。撮影当時は21歳で、めちゃくちゃキレイです。

 本作は当時の歴史を忠実に描くことを目的に製作されたそうで、衣装、髪型、楽器、調度品など、どれも忠実に再現されています。古い町並みが時代を感じさせ、とっても素敵。父は娘クララを手塩にかけて育てますが、ロベルトと恋に落ちたクララは父から離れていきます。ひたむきにロベルトを愛するクララ。一方、ロベルトは女癖が悪く、ロベルト一筋のクララをやきもきさせます。天才少女として小さい頃から注目され、名声と父の愛に包まれて何不自由なく暮らしてきたクララは、ロベルトとの愛を成就させるものの、その後の苦労を暗示するような雰囲気が画面から伝わってきます。この作品で、ナスターシャ・キンスキーは「連邦映画賞主演女優賞」を受賞。なお、連邦映画賞は、現在のドイツ映画賞の前身です。音楽がお好きな方は必見。クララやロベルト・シューマンのほかに、メンデルスゾーンも登場します。

 監督はペーター・シャモニ。1962年に若手映画監督たちが発表した「オーバーハウゼン宣言」の中に名を連ねています。この宣言は、「古い映画は死んだ。我々は新しい映画を信じる」といった内容で、後に「ニュージャーマンシネマ」と呼ばれる新しい潮流を生み出したことで知られています。

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(↑ この写真だと、まるでダルビッシュ投手みたいに見えますが、映画の中のクララはもっと可憐です^^;)



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