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2011/08/22(Mon)

ベルリン陥落1945

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『ベルリン陥落1945』(原題:Anonyma)2008年
Max Färberböck (マックス・フェルバーベック)監督、脚本
Mrta Hillers (マルタ・ヒラーズ)
Nina Hoss (ニーナ・ホス)匿名の女性
Jewgeni Sidichin(エフゲーニ・シディチン)赤軍将校アンドレイ
Irm Hermann (イルム・ヘルマン)老婦人
Juliane Köhler (ユリアーネ・ケーラー)エルケ
August Diehl (アウグスト・ディール)ゲルト

主人公の女性はフランスやロシアでジャーナリストとして働いていましたが、ドイツの運命を自分の目で確かめるため、敗戦の色が濃い祖国ドイツの首都に戻ってきました。ベルリンは連日の空爆で壊滅状態。主人公は近隣の人たちと防空壕に避難する毎日を送っています。やがて赤軍がベルリンに侵攻、荒くれ兵士がなだれ込んで来ます。そして怖れていたことが起きました。幼い子供から老女まで、女性という女性が赤軍兵士に繰り返し暴行されたのです。

 主人公の女性も例外ではありませんでした。複数の兵士から暴行される屈辱だけは何とか避けようと考えた彼女は将校の愛人になろうと決めます。愛人となった将校はインテリで紳士的な男性で、彼女に食料も融通してくれるようになりました。

 そして敗戦。戦場から男たちが少しずつ戻ってきます。しかし生きる気力を失い、自らの命を絶つ男性もいました。主人公の夫も戻ってきます。ところが妻の日記を読んだ夫は妻を責め、去っていくのでした…。

************************************

この作品は、ある女性ジャーナリストの手記をもとに作られたものです。

『ベルリン終戦日記 ある女性の記録』
アントニー・ビーヴァー序文
山本浩司 訳
白水社

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 ベルリンで被害に遭った女性は10万人とも言われており、その後自殺した女性も多数いるそうです。この女性は戦後、自分の経験を記した手記を出版しました。ところがこの勇気ある告白が「ドイツ女性の恥」とされて激しく非難されてしまいます。著者は深く深く傷つき、それ以降は名前を隠すようになりました。原題の「Anonyma(=匿名の女性)」はそこから来ています。我が身を守るために苦肉の策として愛人となったことが、「恥」と受け止められたとのこと。そうせざるをえなかった苦しみというのは、経験した人にしか分からないのかもしれません。平和な世の中に生きる私たちには想像もできないほどの苦しみだったのだと思います。

 日本では「ベルリン陥落1945」というタイトルでDVDが出ています。ジャケットは限りなく「ドンパチ系」に見えますが、内容はもっとシリアス。美人女優ニーナ・ホスが体当たりの演技を披露しています。ベルリンで再会する友人は、「ヒトラー最期の12日間」や「名もなきアフリカの地で」のユリアーネ・ケーラー。主人公の夫は「青い棘」や「ヒトラーの贋札」などに出演したアウグスト・ディールが演じています。ドイツは長らく、自国の戦争被害を描くことをタブー視してきましたが、ここ数年になって少しずつ映画化するようになったようです。

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