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2011/08/14(Sun)

アナトミー

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『アナトミー』(原題:Anatomie、2000年)
Stefan Ruzowitzky(シュテファン・ルツォヴィツキー)監督
Franka Potente(フランカ・ポテンテ)パウラ・ヘニング
Benno Fürmann(ベンノ・フュアマン)ハイン
Sebastian Blomberg(ゼバスティアン・ブロムベルク)カスパー

 医学生パウラ・ヘニングは、名門ハイデルベルク大学の解剖学講座に合格。実家の小さな医院を継ぐのではなく、祖父のような偉大な医学者になりたいパウラは、期待に胸を膨らませながらハイデルベルクへと向かうのでした。そこで医学生のカスパーやグレーチェン、ハインたちと知り合います。皆、グロムベック教授率いる解剖学教室の一員となることを夢見て、難しい試験を突破してきた優秀な学生でした。
 解剖の実習で、パウラはある男性の死体に疑問を抱きます。献体として横たわる死体は、ハイデルベルクに来る途中で知り合った男性だったのです。その血液はゴム状に凝固していました。足首には刻印されたAAAという文字が。「アンチ・ヒポクラテス連盟」です。中世に設立され、患者の命を救うことより研究を優先させるという秘密結社でした。この結社がハイデルベルクでひそかに活動を続けているとにらんだパウラは追跡を始めます。パウラが死体から採取しておいた組織からは「プロミダール」という物質も検出されます。本来は剥製を作るための薬品でした。彼らは血液や組織を凝固させることで人間を生きたまま解剖し、標本を作製していたのです。
 そのうち、奔放な女子医学生グレーチェンが行方をくらまします。そして「アンチ・ヒポクラテス連盟」の正体を暴こうとするパウラの前に、ハインが立ちはだかるのでした…

*****************************

 2006年に「ヒトラーの贋札」でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したオーストリア人のシュテファン・ルツォヴィツキー監督が2000年に制作した「アナトミー」。医学界を舞台に繰り広げられるサスペンスです。「生きたまま解剖する」という発想がグロテスク。解剖の最中に流れる明るいBGMが逆に不気味。主役のパウラを演じたのは、「ラン・ローラ・ラン」で赤い髪を振り乱して走りまくったフランカ・ポテンテ。その後ハリウッドにも進出して話題になったのですが、最近はあまり活躍が聞こえてきませんね…。元気にしているのかしら。長い歴史を誇る名門大学の医学部、しかも解剖学。「白い巨塔」の中でも最も秘密めいた(?)ところが物語の舞台です。患者の命を救うことが医者の本分。だけどいつしかその任務を忘れ、手柄を立てたい、名前を残したい、研究の成果を上げるためめなら人命の犠牲もやむなし、となってしまうのは洋の東西を問わずありがちなこと。周囲の反対を押し切って無謀な手術を強行したり、安全性が確認されていない薬品を投与したり、といったことはよく聞きますもんね。「人体実験」という忌まわしい言葉も歴史にはつきまといます…。本作はホラー的な要素が満載ですが(人体の標本がグロい)、扱うテーマは決して荒唐無稽ではなく、よ~く考えてみると普遍的だったりします。

 今回、この日記を書こうと思って久しぶりに「アナトミー」のDVDを見てみました。ハイン役を演じたベンノ・フュアマン(「フユルマン」とよく書かれていますが、私はあくまでも「フュアマン」と原音に近い表記をしたいです)ってハマリ役ですね…。古い例えですが「冬彦さん」的アブなさがあるような。優秀な頭脳を持ちながら、精神が健全じゃないといった感じ。何かに取り憑かれたような表情でメスを握っているのですから、ホントに怖い。wiki によると、ベンノ君は15歳で両親を失い、17歳のときには肝試しで「S-Bahn-Surfen(トレイン・サーフィン、走行中の電車の外側につかまること)」をやらかして大けがを負ったそうです。むむむ~。

 カスパーという、ちょっとビミョ~な学生役を演じたのは、ゼバスティアン・ブロムベルク。私事で恐縮ですが、この俳優さんが結構好きだったりします。顔が濃いし、粘着質な感じがするのですが、その演技になぜだか惹かれちゃいます^^;すみません、これは決して一般論ではなく、私の個人的な印象なので忘れてください。

 この作品を初めて見たときも、「なかなか凝った映画を撮る監督さんだな~」と思ったのですが、その後「ヒトラーの贋札」アカデミー賞を受賞したこともあり、今後の活躍がますます楽しみです。

      アナトミー

↓ 本国の予告編です
     
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  • 自分もその表記に名前替えます!

    突然ですが。
    ベノの名前表記。
    いつもなんだか、げせねえ~と思っていました。
    が、ドイツ語が読めない自分はこの表記に頼るしかなく、もんもんとしながら彼の名前を掲載してきました。
    本日より、ありちゅんさんにならって「フュアマン」にします!

    えらい、話がそれましたが。σ(^◇^;)
    ベノをほめてくださってありがとうございます。
    なかなか、誰にも気にとめてもらえず、がんばってるのに、怖い標本の方が印象に残るような感じで、ちと寂しい思いをしてたです。彼の豹変ぶりはなかなかいいと思うのですが。

    「素粒子」以来なかなかポテンテちゃんは出会えませんねえ。
    そうそう、
    ゼバスティアンの方は「23年の沈黙」という最近DVDスルーになった作品にいましよ。
    かっこよく歳を重ねていました~。

  • 若い頃もカッコいいですね

    ★takboutさん コメントありがとうございます~。ドイツ語のトレーラーでも、ナレーターが彼の名前を呼んでいましたが、「ベンノ・フュアマン」でした。「フユルマン」って抵抗ありますよね…(汗) 久しぶりに「アナトミー」を見ましたが、改めて見直してみると、ハマリ役ですよねー。カッコいいです。フランカ・ポテンテはティクヴァ監督と別れて以来、見かけなくなりましたよね…(って、俗っぽい話ですみません)。
    ところで、さすがtakboutさん!「23年の沈黙」をご覧になったのですか!すごっ これって、かなりドイツ映画通じゃないと見ない作品だと思います。「アナトミー」の頃よりも髪は薄くなりましたが、演技力がUPしてましたよね。

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